図書館でイモムシの図鑑を見た途端、あまりの可愛さに家に来てほしくなった去年の春。あの子が好きな山椒の木を庭に植えてしばらくしたらちりめんくらいの小さなイモムシが付いていた。

もう胸のキュンキュンが止まらないよ！(※今のプリキュアがよく言う台詞です)

そんな幸せな毎日、だけどイモムシの食欲があまりにも満々すぎる。絵本の『はらぺこあおむし』って本当なんだなぁ、とか悠長な事を考える間もないくらいの食い付き。やばい、みるみる葉っぱが減ってる。そして葉っぱがなくなった時、イモムシがどこかに行ってしまった。


盛大に落ち込んだ。あまりに落ち込んだもんだから旦那に「子どもとイモムシどっちが大事なんだ」と付き合いたての彼女みたいな台詞を吐かれた。そりゃ子どもだよ。馬鹿じゃない・・・。力を振り絞って男前に「本当だね、ありがとう」って答えた。心で山ほど悪態をついた。


それから２ヵ月ほどすると山椒からまた葉が生えてきてなんとまたイモムシが来てた。まずい、前より葉が少ない。しかもその時期はイモムシが食べる山椒もミカンの木も全く店に置いていなくて今度は前よりも早くイモムシがどこかに、あぁっ・・・どこかに・・・


きっとあの子「おかあちゃぁーん、まんまー。まんまがほしいよ〜」ってさ迷っているんだわっ!!母ちゃんが！母ちゃんが不甲斐ないばっかりにごめんねぇぇぇと苦しんでいる横で旦那が「食べられたんじゃない？」ですってよ。私、この言葉忘れない。


だけど今年は


聞いて驚け!!(※今の戦隊ヒーローの決め台詞です)

山椒の木を１本追加！そして３日前にイモムシ到来！超過保護の室内飼い！よし！過保護だ！過保護で母ちゃん巣立たせてみせるよ！